ナイロビの蜂
あなたは自身が生きてる今が、真実でない世界だと感じる瞬間がありますか?
2006年日本公開作品でイギリス映画。私は大垣のコロナの試写会で鑑賞しました。
原題は"The constant gardener"、constantは"定期的に"や"誠実な"という意味があり、gardenerは"庭いじりの好きな人"が直訳になるので意訳すると"庭いじりをする(誠実な)男"って感じになるかな?つまり主人公であるレイフファインズを指している。
邦題である"ナイロビの蜂"っていうタイトルの方が私は鑑賞後にしっくりきた。(蜂のマークの製薬会社Three beesを指す)
ニューフィールド、ニューヨーク州はどこですか?
実はこの映画を観た後は内容が難しくて理解できないとこが何点かあった。スペイン留学帰りの友人に尋ねてみると、彼はちゃんと一度観て理解してた、これが頭のIQの違いなんだろうな(苦笑)
なので、レンタルして何度も何度も観た。ちなみに私がレンタルで何度も観るときは3パターンで繰り返し観る。
❶英語で聴いて日本語字幕で観る
❷日本語吹替で聴いて英語字幕で観る
❸英語で聴いて英語字幕で観る *物語の内容を把握してきたら
こうするとちょっとした英語の勉強ができる訳です。これは昔の職場の同僚でアイルランドに6年住んでいた(彼女はカレッジへ行き労働許可を取得しちゃんと働いていた立派な人)友人がアドバイスしてくれたので、そうして観るようになった。なんでレンタルする時は1本か2本がベストです。
この映画の意味するメッセージはとても深い。今回私は時間をかけて見聞録をいろいろ読んでみましたが、入れば入るほど深く現実が見えなくなり、そして恐怖にさらされる。
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物語の舞台はアフリカ大陸に位置する国、ケニア共和国の首都で最大の都市ナイロビ、ここから5km離れた地に巨大なスラムがある。
イギリス外交官を務める真面目な男、ある日妻が殺害された知らせが入り、ストーリーは妻の謎の死を突きとめるごとに現実に潜む裏社会を目の当たりにしていく。
同時に観ている側も映画からとはいえ、現実に起きている問題を知る瞬間でもある。
大手製薬会社の人体実験、それにからむ賄賂に癒着。HIVに感染した人が大勢いること、政府が皆金に流されゆがんでいること、期限の切れた注射器や薬が支援物資として届けられていること、病気になった家族を見舞いに40kmも歩き続ける男の子がいること。
死が� ��常的になってる世界では誰も独りの死に関与しない現実、それを逆手にとった国や製薬会社の社会問題を訴えているし、同時に観た人へ問いている作品だ。
先ほどの友人は愛を感じる作品だと感想を述べていた。私は上記のように世界で起きてることに無知な自分がいたのを知る、社会的メッセージのあるものだと感じたのが正直な感想です。
私が医者やクスリが嫌いなのは、根本にはこれがなんとなく自分の中でほんの小さな正義になってるのかもしれません。
2010年12月、アメリカの世界最大製薬会社ファイザーが、ナイジェリアの子供達に臨床実験をし、200人の中11人が死亡した事件が発覚した。姑息なのはファイザーが賠償金不払いの為に官僚を脅迫し政治圧力でもみ消そうとした事実である。
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治験(薬の認可を取るための臨床実験)は確実に必要です。しかしこれから紹介する資料でもわかりますが先進国では治験を希望する人は5%に満たないほどだ。
だから薬を使用するのがお気楽で当たり前の私達にだって十分に考えるべきことだと思うのです。
事実を知ったらもうそれは空想の話ではない、考えるべきことと、更に力のある人は行動することが重要になってくる。知らない振りはできないんです。
☟は製薬会社の治験に関する資料です。これがどれほど確実かはわかりません。ただこの問題に誰よりも取材をし、あらゆる報道や実際のデータを駆使してリポートしたものには間違いないと思います。
ひとつの情報として� ��考える材料としてお読み下さい。閉ざされた日本の情報社会の中で、世界で何が起きているのか、まずは知ってもらえたらと掲載しました。どちらも長文ですので時間があるときに。
以下☟
「信じがたいが、ケニアには強力な映画基盤がないから、プロや訓練されたエキストラを使って撮影できない。でも人々の映画に対する想いはとてもポジティブだった。地元の人たちの細やかな感情が、カメラによって抱きとめられた。彼らはこの映画の一部だ」
(公式パンフより、主演のレイフ・ファインズ)
「『シティ・オブ・ゴッド』で撮影したリオのファベーラ[スラム]よりひどいところだ。酔いも覚めるほどの貧困だ」
「そこには驚くべき景観と我々を温かく迎え入れてくれた人々がいる。とても美しい場所だ。しかし僕はこの大陸が持つ問題を忘れることができない。それは僕の想像より遙かに大きなものだった。イギリス人は国が貧しいからだと言う。それもひとつ。だが僕のようなブラジル人はこう言うだろう、『何か他に原因がある』と。彼らの未来はどうなるのか? 未来への希望を持つのは難しい。だが我々は希望を持たねばならないんだ」
(公式パンフより、メイレレス監督)
「ナイロビの蜂」の撮影クルー、スタッフは、実際に現場のスラムでチャリティ団体� �組織し、今でもそれは続いているとジョン・ル・カレ(原作者)は書いている。他にも橋や下水の整備もした、と。これは単なる贖罪というより、この映画クルーたちが、映画そのものと結びつき、映画自体が土地と結びついていた結果だと私は思った。
(ブログ管理者ビーさんより)
最後にこの映画で正義と愛を持って闘い死を遂げたテッサを演じ、アカデミー賞助演女優賞を受賞したレイチェルワイズの美しい映像を
追記:この映画のクルーが立ち上げたNGO"ザ コンスタント ガーデナー トラスト"のサイトがありました。この映画の収益はこのNGOに寄付されるそうです。レンタルでももちろん収益になるはずです。
しかし英語を理解するの大変だ(笑)
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